クローバテック開発製品
海底電位差計電極

OBE用の銀-塩化銀電極です。
OBE用電極は、研究者の方々が手作りをされる事が多く、製作および評価に多くの時間が必要とされていました。
弊社では、従来の電極に種々の改良を加えたうえで、製造マニュアルを整備し、個々の電極の評価試験を実施することによって安定した品質の電極をお届けします。
電極の構造
電極の構造を示します。透明なアクリルケース内に見える白い筒はセラミックスのパイプです。
セラミックパイプの中に、銀板をコイル状に巻いた物と塩化銀の粉末が入っています。
コイル状の銀板のセンターは銀線が溶着されており、上図のプロテクトチューブ内で銀線と外部のリード線を接続しています。
電極特性例
比較的特性の揃った4本の電極の電位変動を下図に示します。
この記録は、5本の電極を塩水中につけて、基準となる1本と他の4本の電位差を連続記録したデータから4日分を抜粋したものです。

諸元
外形寸法 | 直径 φ30mm 長さ 約185mm |
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重量 | 200g |
銀板の表面積 | 37.5cm² |
リード線 | Seacon RMA-MP 水中コネクタ付き2mケーブル |
付属品 | 観測用キャップ |
本電極の基本構造は、J.H.ux, "Instrumentation and Experimental Methods for Oceanic Studies" in Geomagnetism Vol. 1, J. A. Jacobs, Eds. (Academic Press Inc., Florida, 1987),Chap. 3, pp. 143-248. に基づいています。
これに、耐久性・操作性・生産性などの改良を加え開発したしました。
本電極の開発に当たっては神戸大学大学院 理学研究科 島伸和教授の御指導をいただきました。